娘は4月から、小学校の支援学級(情緒・自閉症)に通っています。
実は、就学前の教育委員会や専門家との相談(就学前相談)では、普通級でいいんじゃない?と言われていました。
なのになぜ支援級にしたのかを、今日は健忘録もかねて書き留めておきたいと思います。
年長の秋、保育園からの案内で就学前相談を申し込みました。
これは子供の発達が気になる親がいれば、自由に申し込めるものなのですが、私の場合はすでに娘が児童発達支援施設に週1で通っていたので、先生からお声かけがありました。受けませんか?って。
こちらとしても、支援級なんかな、通常級でいけるんかな、と迷いがあったので、受けました。
事前に、発達支援施設で発達検査(K式)を受けたので、それの結果を同封して申込み。
教育委員会が指定した日に、保育園の先生と、われわれ親子、教育委員会の人、専門家(市の心理師)が集合して、娘について話し合います。
心理師さんは発達検査の結果を見ながら、保育園の先生に聞き取りをし、実際に娘の様子をみて「担任がかなりサポートいりますが、普通級でいけるでしょう。通級もいらないかも?」と。
しかし、実はその日の娘は、できすぎるほど静かでした。
園の先生も、親の私達がいるからか、「あまり困りごとは少ない」って感じで回答されていて。「切り替えがわるいのと感覚過敏くらい」だと。
でも、私は「どれくらいの先生のサポートが要りますか」と聞きました。
すると10個くらい挙げられたんですね(笑)。
まず絵カードでスケジュールを示す、他の子のペースにまにあわなければ個別に時間をとってやらせる、など。
でも、「それ、担任1人でできます?」っていう内容ばかりなんですよ。
心理師さんは簡単に言いますが、「それはお母さんたち親御さんが、しっかり先生にいってやってもらうようにいわないと」っていわれました。
ただでさえ30人近くの子をまとめないといけないんですよ、担任は。
これは、たぶんどれだけお願いしても、手が回らなくて放置されるな、と思いました。
どれだけすばらしいデキる先生でも、それはむりだろうと。
親だって、そんなに無理なことお願いできません・・・メンタルが無理。
で、帰ってから、発達支援施設の先生や、身内とも相談しました。
結果、やっぱ担任1人じゃ無理、て思いました。
私自身は勉強はできるほうだったけど、算数だけはできなくて、「できないまま教室にずっといる」ことの辛さを身にしみて知っています。
そして「できない子は放置される」こともしっています。
だから、「わかないまま、放置される立場に子供を置かせたくない」と判断しました。
娘は視覚的に説明されないと、耳からの一斉指示がとおりにくい子です。
なんて指示かわからないから、周りを見て必死でついていきます。
あるいは、先生にきいて、おしえてもらいます。
しかし、いままでは保育園は担任が複数名、さらにサポートの先生もいました。
小学校の普通級にすすめば、担任は一人なので、いちいち聞いて確認することができません。
実母にも相談すると「・・・たぶん途中で勉強わからなくなるね」と断言されました(笑)。
支援級なら、絵をつかった説明などを導入してもらえます。
少人数で授業を受けられ、サポートの先生もつきます。
支援級でも、知的クラスと違って情緒・自閉症クラスは単元の進め方はちょっと順番が違っても、学年の終わりには普通級と同じカリキュラムを終了させることができます。
そして、見学に行ったところ、娘の学区の学校はいずれも「情緒自閉症クラスは、国数だけが支援級で、他は通常級で一緒にうける」スタイルだとわかりました。
(現に、実際に入ってみると、給食も普通級ですし、ほとんどの時間を普通級でうけています)
これが、支援級を選択する決め手となりました。
もちろん、「あの子は支援級」とみられることは、ぬぐえません。
でも、周りにどうみられるかよりも、娘が「自信をもって授業を受けられる場」にしてやりたかったのです。
勉強がわからないまま、毎日教室に座っているのは辛いです。
これは、私自身が算数・数学で実際に経験したからわかります。
プライドがボロボロで、自分の存在を消してしまいたいほど。
充てられても答えられないし、はずかしいし、でも行かないといけない。
非常につらいです。
もちろん、支援級だって、万全のフォロー体制でないので、娘はついていけないかもしれないけど、でも入学時にできる最善の選択をしてやりたかったのです。
以上が、支援級にした理由です。
同じ発達支援施設の仲間も支援級にいたのも、助かりました。
願うのは、「学校って楽しい」の気持ちが、娘の中にたくさん残ること。
それだけです。