地方のかたすみでちょっと想う~HSPな視点から~

結婚して西日本のまあまあ田舎に住み始めました。 マイペースに地方の片隅で日々育児をしながら家事をしながら、想うことを健忘録的にかいてみます。私は HSP(ハイリ―センシティブパーソン)。娘もHSCかと思ったらASDと。

田舎暮らしを楽しむ…外国人の方を見習いたい

主人について主人のふるさと(まあまあの田舎)についてきて数年が経ちました。

 

最初は都会から離れて娯楽が少ない暮らしに辟易していましたが、コロナ禍を経験し、「行列がない!」「お店でも人が少なくて密にならない!」「駐車場がいつでもすいてて車を停めやすいしお店の駐車場広い!」「人がのんびりしてる!」

といった利点を感じるようになりました。

今では、「いままで住んできたどの街よりのんびり生きられる」と思えるほど。

 

特に発達障害の子を育てる上で、教育競争に巻き込まれにくいのは最大のメリット。

教育意識の高い地域だと、学校の親御さんも先生方も熱心すぎて、障害特性のある子は浮きまくるし「おたくの子のせいで足をひっぱられる」と考えられる場合もあるかもしれません(考えすぎ?いやでもあるよね、そういうの)。

 

あるいは、上昇志向がみなさん高すぎて、校風も高みを目指す感じになって、子供がおいてけぼりになるかも・・・。

 

その点、うちの地域の学校は生徒数も少なめの小規模なので、のんびりしています。

(おじいちゃんおばあちゃんと住んでる子も多いっていうのも一因?)

本気で教育熱心な家庭は、ちょっと遠くの私立に行ってますしね。

 

うちの子の場合は、受験競争うんぬんのまえに「とにかく毎日学校に行けて、楽しく勉強できればハナマル♪」という状況なので、この環境でよかったです。

 

以前すんでいた地域は教育熱心な土地柄で、まだ幼稚園にも入っていない歳の娘と児童館にいっても、「どの幼稚園が教育熱心か」「どの習い事をさせるか」「英語の習い事はどこがいいか」といった話題でママたちがもりあがっていました。

 

どこがいいかって・・・うちの子、まだ発語もあやしいんですけど(-_-;)なんて思いながら、やたら焦る気持ちばかりあおられるような、そんな気分でしたね。

 

「周りに置いていかれるのでは」

「うちの子だけ周りの子よりデキナイのでは、何か特別なことをしなければいけないのでは」

「こどもちゃれんじだけじゃ足りない?何か他にも教材をやらせたほうがいい?」

 

など、無駄にソワソワしらべたり、漠然とした不安にかられていました。

 

それが今の土地に引っ越してから。

だれもそんな話しない( ´∀` )。

保育園でも「今日は○○くんのおじいちゃんがまつぼっくりをもってくれたのでみんなで工作してたのしそうでしたよ!」と先生が教えてくれたり、

「習い事?親が仕事あるからさせる暇ないよね、土曜日しか。」

みたいな感じで。

もちろん優秀な感じのお子さんは習い事してるみたいでしたが、みんなわりと天然育ちというか。まずは生活、遊び、体力づくり、挨拶、とかに重点置いてる感じで。

 

なんというか、「生きやすい」・・・!

 

こっちの保育園に入園する前は「きっと厳しいママにおこられるんだろうな、ウチ・・」なんて心配してましたが、そんなことは全然なかったですね。

むしろ、おじいちゃんおばあちゃんと暮らして、子育ての手が多いので、ママにも気持ちに余裕があるようなご家庭が多いです。

(同居じゃなくても、近居が多い)

 

もちろん、長く地元に住んでいる、地元育ちのママの中には厳しめでマウントとる系の方もいらっしゃるようですが、今のところ我が家はたぶん眼中に入っていないので、ライバル視とかもされず被害もないですし(笑)。

 

あと、広域を回る送迎バスで通える範囲に特別支援学校もあるので、それも今後を考えると安心ポイント。

 

いや~子供のことを考えると特に、引っ越してよかった!

前の教育熱心な地域にいたままだったら、私が病んでたか、子供をつぶしてしまっていたと思う。

 

ただ、やはり「娯楽」の部分があまりないので、遊びに行く先があまりないのはものたりません。

それはいなめない。

 

でも、田舎って、意外に外国人の方がたくさんいるんですよね。

アジア系の技能実習生さんとかが、大規模工場などで働いているらしくて。

ベトナムとかインドネシアとかが多く見える)

 

で、その方たちは車もないので、自転車でどんな遠くまででも楽しそうに何人かのお仲間で遊びに行くんです。

 

あるいは原付とかで、Tシャツに半パンとかラフなスタイルで、どこまででも遠くまで出かけて休みを満喫されている。

(女性も。)

たぶんYouTubeとかTikTocとか用の動画を撮ってるのかな、駅とかバス停とかで楽しそうになにか撮ってたり。

 

買物も、自転車のカゴに山ほどの買い物品を積んで、後ろにもダンボールをくくりつけて。

 

いや~、車生活の私からすれば、車なしの田舎生活は考えられないので、本当に尊敬しますし、あまりのエンジョイ具合にこちらが元気をもらう…!!

 

同じ日本国内から国内へ引っ越しただけの私なんかより、よっぽど外国人の方々の方が、この田舎暮らしをうまく楽しんでおられるように思いますね。

 

そんな姿を見ると、「私、なんでこんなに気のちっちゃい暮らしをしてるんだろう、田舎だからって残念がらずに、もっといろいろ楽しめばいいのに!」って自分に対しておもっちゃいます。

 

海外から働きに来た人のような新鮮な気持ちで暮らすと、また地元の良さがわかるかもしれませんね。

 

技能実習生さんのくらしって結構きびしいって聞きますし、祖国から離れて暮らすのは大変だとも思いますが。

 

日本の田舎の生活を楽しんでいる姿をみると、「見習おう…!!」って思わされます。

 

私は言葉も風習もわかる同じ国内での引っ越しなのに、もっとこの土地を楽しまなきゃ!!他の地域にもどんどん遊びに行かなきゃ!元気な年齢のうちに!

 

なんて、いつも前向きな気持ちを呼び起こさせてもらってます。

 

にぎやかすぎない、おだやかな風景、スローな人々の暮らし。

 

このあたりで暮らす外国人実習生さんに笑顔が多いのは、もしかしたら、そんなとこが、アジアの人々には大都会よりは過ごしやすいのもあるかもしれません。

(大変さはありつつ、それでも。)

 

外国から来た人達を見習って、私ものんびりここでの生活を家族とともにもっと楽しもうと思います。

 

※追記:

田舎で発達障害っ子を育てるメリットとして「診断の順番が回ってくるのが早い」「療育や支援級の枠がいっぱいになりにくく余裕があるので入りやすい」「聴覚過敏の子にとってはうるさい刺激が少なく過ごしやすい」といったこともあります。

ただ場所によっては、教育や福祉資源の少なさで受けられる可能性が減ることもあるので、そこは親が送迎するとかよりサービスの多いエリアで暮らすといったことも必要かと思います☆