地方のかたすみでちょっと想う~HSPな視点から~

結婚して西日本のまあまあ田舎に住み始めました。 マイペースに地方の片隅で日々育児をしながら家事をしながら、想うことを健忘録的にかいてみます。私は HSP(ハイリ―センシティブパーソン)。娘もHSCかと思ったらASDと。

雑誌LEEの発達障害特集。

突然ですが、私は集英社のファッション誌が若いころから好きで。

nonno→MORE→LEEと読み継いできました。

 

私にとってそれらの雑誌に出てくるモデルさんとか読モのみなさんは、雲の上の存在で。

あこがれるけれど、あくまであこがれみたいな。

あんな風になりたいな~と思うけど、ちょっとおこがましい、みたいな存在で。

 

特にママになってからは、いつも髪を振り乱して子供を追いかけ、どこでも癇癪をおこすASDっ子を相手に、ファッションなんて手抜きばかりで。

 

「いつでも追いかけられるスニーカー」に「いつ髪をひっぱられてもいいよう一つ結びオンリーのヘアスタイル」です。

 

LEEには「LEE100人隊」という、読者の中でいろんなトレンドやアイデアを発信したりしてくださる素敵メンバーがおられまして。

 

どの方もステキで、「きっとこの方たちはオシャレだしお子さんも落ち着いていて、子育てに苦労なんてされてないんだろうな」なんて勝手に思っていました。

 

LEEはセンスが好きだし憧れる世界、でも発達っ子なんて知らないキラキラしたママの世界、みたいに思ってました(勝手に)。

 

ところが。

2023年3月号のLEEで、発達障害のお子さんをもつママの特集が組まれてました✨

 

これは嬉しかったですね~!!

あのLEEでですよ、発達障害の子供のことが。

しかも、「発達障害とは」みたいなざっくりアバウトな特集ではなく、実際にLEE100人隊のメンバーの方で発達障害のお子さんがいらっしゃる(ご本人も特性がある方も)方たちの話が載っている。

 

すごいことだと思いました。

発達障がい児って、どこかやはり知らない人からすると「別世界の話」なんですよね。

「いるらしいけど、どこに?」みたいな。

あるいは「ちょっとでも発達特性があれば支援級にいくよね?」みたいな考えの方もいらっしゃいます。

 

障害って、かかわりがない人はずっとかかわりなく生きていることがあります。

それって、ラッキーなことだけど、実はその人が知らないだけで、地域にもまわりにもたくさんいる。

でもなかなか、身近にいるそういう子や家族の話は、メジャーな場では語られません。

結果「いないことにされがち」ではないでしょうか。

(性的マイノリティも同じ感じかも)

 

でも、発達障害の傾向のある子は、多くなっているんですよね。

それは知られるようになってきた、ということもあるし、今の未就学児の就学前相談は、傾向のある子にはしっかり入学前に検査とかしてもらって、できるだけ療育につなげたり、入学後に普通級にいったとしても適切な支援がうけられるようにと考えられているようだから。

 

私も保育園がいっしょだったママに「支援級なの?え、どこがそういう感じなの?ぜんぜんわかんないんだけど」って何人も言われました。

そのたびに「聴覚過敏がひどくて」「耳で指示をきくとわかりにくいけど、目で見てわかる方法で教えられると一発でわかるから、そういうのしてくれるクラスにいるの」と伝えてます。

 

たぶん、私達ママ世代にとっての「支援学級」って、「知的障害クラス」しか思い浮かばないんですよね。

(今は「支援学級(情緒・自閉症)」というクラスもあって、そのクラスだと普通級と同じ教科書を、教え方や教える順を工夫しながら学年末には全課程終える、ということも知られていません。

※ちなみにうちの学校では、普通級より早く支援級の方が授業が進んでいる科目もあります)

そして発達障害というと「アスペ」や「多動児」のイメージではないでしょうか・・・。

 

昔より広く「言葉」としては知られるようになってきたけど、実際のことはよくわからない人が多いと思います。

それは「身近で出逢ってないから」。

「近くにたくさんいると気づかないから」。

そして「知っている人の子供にそういう子がいないからイメージがわかない」からではないでしょうか。

 

だから、あのキラキラとしたママたちの憧れ雑誌で、しかもその代表のような100人隊のメンバーの方が、こんなふうに「うちの子も・・」と語ってくださったのは大変ありがたいことなのです。

 

LEEを読んだママの中には、「この方しってる!いつもコラムよんでる」とおもって、親近感をもって、しっかり読んで下さる人もいらっしゃるでしょうし。

「こんなオシャレで素敵な方のお子さんにも特性のある子が」と私みたいに驚いた方もいるかもしれません。

 

普通のところに、普通にくらしてる発達障がい児がたくさんいること。

(昔は障害児というと、療育期間や特別な学校に集められてた印象があった)

その子たちの困りごとが、具体的にどんなことで、どんな工夫をしたらいいのか、どんなふうに成長していくのかが一般の読者が知れること。

 

有名な雑誌で、当事者(の親御さん)が、発達障害について語れること。

(今までは福祉専門誌での特集が多く、ファッション誌での特集はそこまでつっこんでいませんでした。)

 

これが私が感動した理由です。

 

もう少し、カジュアルに発達障害について、「うちもそうなのよ」と語れるような日本になってほしいな、と思っていたので。

その一歩になっているような気がして。

 

発達障害の特性って、誰でも人間なら、少しはもっていると言われています。

娘の「自閉スペクトラム症」の「スペクトラム」がその例。

こだわりや感覚過敏などは、だれでもちょっとはもっている。

それが強く出たり、生活上むずかしいことが増えると「障害」と呼ばれる。

そして、その障害も、「周りの理解や環境」がすこしでもよくなると、目立たなくなると言われています。

 

実際、娘も保育園時代からのクラスメートたちは、耳栓(聴覚過敏用)を娘がつけることがあり、つけても声は聞こえることを理解しているので、耳栓をどうこういいません。しかし、聴覚過敏の知識がない人から見れば「授業中に耳栓をするなんて失礼」でしょう。もし耳栓をもたずに大きな音がなる授業を受けて、娘が急に泣き出したら「困った子」としか受け止めないでしょう。

保育園時代からのお友だちは「アッ、娘ちゃん、耳栓しなよ!?先生音が大きいよ!」といってくれます。

これが、「理解があるかないか」の違いで。

「別に知ってくれてなくてもいいのですが、知ってくれたらはるかに互いに過ごしやすくなるので嬉しいな・・・」と私たちが思っていることです。

 

まさかの、あこがれのLEEで特集が載っていたので、嬉しくなってしまった次第です(^^;)

 

ながながとすみませんでした!!

興味のある方は、ぜひお手に取ってみてください。

3月号のLEEは、「家づくり&リノベ」特集の別冊もついていて、よかったですよ✨