私は他人の怒りとか激しい感情を見るのがたぶん他の人以上に苦手です。
さかのぼれば小学生くらいから記憶にのこっているのが、他人が怒られているのに自分が怒られたような恐怖を抱いていた学校生活の様子。
怒るとものすごく怖い先生が、他の子を怒っていると、耐えられませんでした。耳をふさぎたくなるくらいでした。
普通の人でも、怒られるのを聞くのは嫌でしょうが、私の場合、怒っている人の激しい感情が自分の体の中に流れ込んでくるように感じます。また、怒られている人の心の声が直接わかるような気持になるので、もう耐えられないのです。
なので、ニュースとかで激しい怒りやドロドロした発言を聞くのも堪えられません。
今でいうと、日大アメフト部の悪質タックル騒動で、被害者の父親という方が怒りの会見をしていましたが、抑えた口調であったとしても、強い感情が伝わってきます。可哀そうだし被害者の親なので当然ですが、なんというか攻撃性の強い感情が目に見えるような感じがして。（うまくいえませんが）。
被害者なので感情的になるのはあたりまえなのですが、申し訳なく想いながらテレビを消してしまいます。（同時刻、大体多局もワイドショーで同じネタをしているので。）
テレビに取り上げられるような事案は激しい感情の表出が多くなることは分かっていますが、その事例の事の良しあしとか、加害者、被害者、ということ以前に、人物の感情の強さに圧倒されて話が頭に入ってこないという感じになってしまうのです。
自分の生活に支障が出るのです。激しい感情をテレビで目にした日は、そのあと日常のことに手が伸びなくなってズーンと体が重くなってしまう。
気にしなければいいのに、いつまでも引きずられてしまって、なかなか元に戻らない。
これは、自分が仕事でクレーム対応をしていたときも似た感じと闘っていました。相手の言い分を理解する前に、はげしい感情の暴露に圧倒されて（自分が悪くない場合でも）頭に入ってこない。頭の中が真っ白になる感じ。とはいえ仕事なのでなんとか冷静に対処してましたが。他の人は「いらつく」「まじ嫌い」とか言ってましたが、他人事、として頭の中では処理で来てるようでした。私は圧倒されて、次にその人の心中が手に取るように映像的に頭に入ってくるような気分で、とてもじゃないけどそのあと仕事が手に着かなくてこまりました。
これは私だけがおかしいのかな、と思っていましたが、HSPの人には割とある傾向だそうです。
デリケートな感情の状態の時なんか、NHKしか見れない時期があります。
外の番組は刺激が強すぎて。
最近ではTOKIOの山口氏の事件の時、1週間くらいその話題ばかりだったので、ほとんどテレビをつけれませんでした。
誰が悪いとか、真実は何かということ以前に、国分さんの衰弱したような表情とか他メンバーの表情とか。そればかり流れるのが耐えられなくて。
ちなみに、ネットが広がってから、他人の心の中の声がどんどん「見える化されているので、ちょっとこわいです。よく選んでみないとなと思います。
また、自分も誰かを攻撃するようなことは書かないように注意したいと思います。
それと。いつか触れようと思っていたことなのですが。
HSPの人は、（自分もそう言う面があるのですが、）自分が攻撃されると他人のとどめを刺すような言葉の攻撃を徹底的に行うような面が一部ある気がします。
普段は争いをさけ、平和を好むのですが、普段人間観察力がするどいので、いざ相手に攻撃されたら、相手をわずかな一言でとどめをさせるような語彙をチョイスする時があります。（自分は攻撃しようと思ってないけど追い詰められた結果選んだ言葉が相手の核心をついてしまっていてとどめを刺してしまっていた、という経験があります）。
敏感だから、ちょっとの言葉でも強く攻撃されたようにとって相手を言葉でコテンパンに攻撃する人がHSPの人の一部でも見たことがあって。（とくにネットやメールでは相手の顔が見えないからかそういうことが起きやすい気もします。）
深く考えることができるということは、状況に最も効く語彙や表現力をいくつももっているということ。
それは相手の急所をつく武器をいくつももっているということなのかもしれません。
ここが、感情豊かな長所も多いHSPのもしかしたら一番の欠点かもしれません。自分も気を付けようと思います。
語彙の多さ、表現力の多さは、良い方向に活かしたいですね。
色々と脱線してしまいましたが。
アメフトの騒動から、毎日いろんな感情がテレビからネットからたれながしになっているのに圧倒されて、そんなことを色々と考えてしまいました。
