新型コロナの勢いはなかなか収まりませんね、皆さまお元気でしょうか。
前回のブログ記事をかいた時はそこまで切迫していなかった我が県も、今やクラスターだらけ、のべ感染者数では全国の中でもなかなかの大台に乗っています。
その影響はとうとうこの田舎町にも忍び寄り、自粛の嵐となっています。
とりあえず保育園は登園自粛、主人の仕事はローテーション出勤+テレワーク(8割勤務減を達成するため)、私は仕事が先方の都合で激減しています。
私の仕事に関しては都市部のクライアントさんの会社もいろいろとこの騒動で普段のようには運営が回っていないようでその余波を受けている形ですね。
でもどちらにしてもうちも保育園が自粛になっているので仕事が満足にできないので丁度よかったというかでも不安というか。
旦那の給料も下がっていくと思うのでちょっとでも稼いでおきたいのですが、いまは致し方なくいただけるお仕事のみ隙間時間や夜間、週末などにコツコツ行っている状況です。
新規案件の応募なんて保育園の自粛がいつまでなのかわからずできる状況ではないのが不安なのですが。
今は命を優先しなければならないですね。
さて、外出自粛や3密を避けろと耳タコになるほど言われている昨今ですが、我が家のある田舎町の状況はというと。
正直町にあるお店全て一応空いているという状況です。
なぜなら銀行・病院・コンビニ・スーパー・ガソリンスタンド・福祉施設といったものしかなく、いわゆるかふぇ~とかアパレル店舗や雑貨屋さんなんぞないからです。
そもそも店が少ない、そしてあるのはライフラインを維持するために必須の店や施設ばかり。
飲食店も持ち帰りを行っているので店内飲食はなくても苦しいながらも開店されています。
そして大型スーパーだけは混雑を気にしなければなりませんが、うちの近所に限っていうと3密が起こりようがない(笑)。
電車やバスも遠いし利用者少ないのでほとんど自家用車利用、そもそも人口が少ないので…。
唯一3密になりそうで廃止になったのが今年の町内集会やイベントでしょうか。
こうなると去年ここへ越してきておいてよかったなあと思います。
学校や保育園などが休みになっているのは辛いですが外で散歩してもそんなにたくさんの人も行きかってないので迷惑をかけることもないです。
でも引っ越してくるまで住んでいた街街は人口密度が高いので3密を避けるのが大変そうですし、東京都内の様子なんて見ていると本当に大変そうです。
「大変」そうだなと思う一番の理由はソーシャルディスタンスをとりづらい人口の多さではなく「出かけて消費する先がたくさんある暮らしに慣れていること」が大変だなと。
うちの場合は最初は田舎で行くところがない、オシャレなお店が何もないという不満だらけでしたがそれも慣れてしまいおうち時間を充実させたり庭づくりなどをしていました。
加えてうちの娘は公共交通機関でしずかにできない自閉っ子なので電車やバスをつかった遠出の習慣もなく車で行き来できる距離のみで楽しんでいたんです。
つまり「時間があれば積極的にどこかに行かないと」という欲求がそもそも薄れていたところでコロナ禍に遭ったんですね。
なので(特に私は日ごろ在宅ワークで家から出る習慣がなかったこともあり)
我が家は週末の外食をテイクアウトに切り替え、子供の遊び場を近くの公園や庭先にきりかえるだけで少しの不満はありつつ一応適応しています。
だけど都心部、特に都内や大都市圏では普段楽しめる場所にいつでも行ける生活だった人ほど精神的にきついし頭でわかっていても心が自粛に適応しづらいのではないかと。
私が田舎に心身ともに適応するのに約半年かかりましたから、おそらく同じくらいの時間はそういった方々も自粛に本当に心が適応するまでにはかかるのではないかと思います。
それはすごい葛藤だろうと思います。
すぐに心が適応できないことを責める気持ちは私にはありません。
むしろよく辛抱されているなと心配しているところです。
でも人はきっと新しい環境に適応していけます。
目の前にあるものを大切に、ある中で楽しむことが必ずできるようになります。
そうなった時、きっと今まで気づけなかった素敵なものをたくさん発見して新たなステージに立てることになると思います。
私の場合は自然の豊かさやゆっくり過ごすこと、身近にあるものをじっくり見て楽しむこと。
今なら近所の方々が運動の為に散歩をよくするようになられ、子供と庭で過ごしていると我が家にも声をかけて下さいます。2m離れてですが(笑)
今まで話したことがない方とも話すようになったし元気に散歩できることさえ幸せに感じられるし家族で無事でいることにも感謝しています。
燕が巣に今年もやってきたことが何物にも代えがたい楽しみに思えるし、こんな中でも元気に勢いよくはえている道端の草花の生命の強さに感動することもあります。
制限のある中で家族で結束して買い出しや消毒、子供の相手や仕事をする時間を工夫して家庭をまわしていくことも面白いプロジェクトに感じます。
音楽がこういうときにどんなに勇気づけてくれるのか、笑いの力がどんなにすばらしいかを再認識もしています。
人類が経験をしたことがないような状況ではありますが、きっとこれを機に得るものも大きいと信じたい。
私たちはただでは起きない、きっと大事な経験と知恵と教訓も手にします。
必ず落ちこんでいる文化も芸術も復興させていくし経済も巻き返していきます。
出かけたい、刺激が欲しい、誰かと一緒にいたい。
そんな思いをキュッと抱きしめて、いまは力を貯める時。
絶対に絶対に、またぐんぐん芽吹くときがきます。
それまでじっと命をつなぐこと。
この経験を乗り越えたら、きっと私たちは何だってできる。
コロナがしっかりと終息したら、世界中の人とギュッと抱き合いたいですね。
こんなにもたった一つの目標に向けて全人類が必死で助け合って向き合ったことが人類史であったでしょうか。
スペイン風邪の流行期だって戦争中でいがみ合っていたというのですから、これがたぶん初めてのできごとです。
頑張って自粛して乗り切って、その最初のページに足跡を刻んだ人類になりましょう。
目の前にあることを大切に、必ず今は腕の中に静かに納めている一人一人のパワーが必要になる時が来ます。
その時をみんなでじっくりしっかり、待ちましょうね。