地方のかたすみでちょっと想う~HSPな視点から~

結婚して西日本のまあまあ田舎に住み始めました。 マイペースに地方の片隅で日々育児をしながら家事をしながら、想うことを健忘録的にかいてみます。私は HSP(ハイリ―センシティブパーソン)。娘もHSCかと思ったらASDと。

自由な暮らしときちんとした暮らし

突然ですが、我が家は木がたくさん使われていてちょっと一般のおうちより自由な開放的な感じの造りになっています。

 

お家を建ててもらったのは個人の工務店さんで、大手のハウスメーカーにはないアットホームな造りや割と壁紙などを自由にできる点が気に入って依頼しました。

あとその会社の方のスタンスや仕事の内容、説明の仕方、全てに納得がいったから。

 

ちなみにお値段も大手よりはやや安め(笑)。

 

まあ土地が安い所を選んだので、不便ですが我が家の財政事情でもローンをなんとか払っていけるかなと言った感じです。

 

お家づくりをどこに頼むか、お家の雰囲気や選ぶ車って、なんとなくその夫婦やご家庭の雰囲気を表しているような気がするのは私だけでしょうか?

 

例えば知り合いの堅い職業のご夫婦はともに高学歴でお家も大手ハウスメーカーで建てておられトヨタ車です。

 

私の親戚のおうちは自由人で、なんと夫婦で掘っ立て小屋のような古い小さなお家をほぼ手作りで改装して薪を割って使うような自然豊かな住まいで車にこだわりなしでバイク好き。

 

中古のマンションをリノベして住むというカップルはあまり肩書にとらわれず手の届く範囲でオシャレに手作りしてセンス良く住みたいといった感じ。

 

我が家の場合は「他の人があまり住んでいないような家で、開放的でこじんまりした家がいいね!」といって選びました。

車は軽2台、デザイン性がいい車や遊び心のあるデザインの普通の国産、中古もOK(笑)

 

でも実は旦那は堅い職業、私もこれまでは堅めの職業。

 

大手にしなかったのは収入が多くないという理由もありますが、娘を授かったのもありますね。

 

発達がどうもゆっくりな娘を見ていると、上を上をとめざしていく生き方に疑問を持つようになり。

 

家を建てる前に住んでいた地域が教育熱心な地域だったこともあり、上昇志向の人が多いエリアだったのですが、上ばかり見てもキリがないと思えて。

 

そんな競争の中に娘が入ってもついていけないだろうし、それならもっと自分の好きなことを自由にのびのび誰にも競争を強いられることなく生きてほしいなと思いました。

 

我が家は今住んでいる田舎ではあまり知られていない小さな工務店で作ったので大手しか頭にない方には下げずまれるかもしれません。

 

住んでいるところだって一等地とは程遠いし、周りもなにもありません(笑)。

 

でも我が家の世帯収入で、この先も娘のサポートをするなら私がフルタイムで働くのは難しいと踏んでこれくらいなら払えるだろうと決めた家と立地です。

 

そしてとっても素敵なお家ができました。

 

どんなおうち?と聞かれたら「すっごくおもしろいおうち」と答えています。

 

娘のお友達が遊びに着たら絶対家じゅうを探検したがるおうちです。

 

でも自由すぎるのではなく心配性な私と理系の旦那のこだわりで気候や耐震にこだわった設計できちんと根拠のある造りとなっています。

 

我が家の場合はこの「自由で開放的に過ごしながらきちんとしたくらしもたのしめる」「ナチュラルなスタンスとフォーマルな場の楽しみ方もしっている」という生き方をしていけたら最高だなと思います。

 

例えば普段は自然を満喫する生き方をしつつ、貯まったお金で何年かに1度はきちんとしたホテルに泊まってみる。

特に日本の老舗ホテルや旅館はおもてなしの仕方や応対が本当に勉強になります。

カタチだけの「きちんと」ではなく、こころからお客さんを思いやった応対をしていただけるので、そういうことを娘にも学んでほしい。

ブランド物なんて身に付けなくてもいいから、こういうホテルではどういう装いが最低限のドレスコードで、お客はこういう答え方をすればスタッフさんも嬉しいし誇らしく感じる、とかは娘にも教えてあげたい。

きちんと相手を思いやった言葉かけや対応をしてもらえるとどんなに嬉しいか、自分が体験すれば人としての礼儀の大切さがわかると思うから。

それをプロから学んでほしいのです。

(まあそういうところに出入りが可能になるのはかなり先のことになりそうですが(笑)。そして親もよく滞在先を選ぶ必要がありますね)

 

一方で自分で果実酒をつけたり庭の家庭菜園でとれた野菜で料理したりという暮らしも教えたいし日ごろはリビングで好きなだけゴロゴロしてほしい(笑)

 

自由一方の暮らしだと子供は社会の文化教養から閉ざされてしまうし、でもきちんとしすぎな暮らしも窮屈。

(私の父の田舎が厳しくて帰省するたびに胃が痛くなるまったく楽しくないおうちだったのでなおさらそう思うのかもしれません)。

 

我が家はその真ん中で、「こうでなければいけない」という枠は外して、子育てしたいなと。

 

娘が生まれる前の私たちはやっぱ高いものとかは良いものだと思っていたけど。

それではキリがなくて。

かといって二人だけだと常識の枠の中だけで生きちゃってて。

「あるべき夫婦」というのに縛られてた気がするけど。

 

娘を授かって、そのゆっくりな育ち具合をみていたら。

「こうでなければいけない」という生き方はないんだなと。

行ける方向へ行きたい方向へゆっくり進んでいけば、それがその人の生き方、その家族の在り方になるんだなと。

世の中にはモデルプランのような生き方だけでなくいろんな生き方をしている人がいるんだなと。

だから生き方も物の選び方も「このブランドでなければ、一流の会社でなければ」と教えるのではなく「自分が納得できるものを選びなさい」と教えたいです。

 

自由な暮らしの中で、きちんとした暮らしもしっている。

 

そんな幅の広い生き方を楽しめる我が家でありたいなと思います。