地方のかたすみでちょっと想う~HSPな視点から~

結婚して西日本のまあまあ田舎に住み始めました。 マイペースに地方の片隅で日々育児をしながら家事をしながら、想うことを健忘録的にかいてみます。私は HSP(ハイリ―センシティブパーソン)。娘もHSCかと思ったらASDと。

ありのままの子育て 

九州や岐阜など記録的な豪雨が大変なことになっています。

私も2日間、ほとんど眠れぬ夜となりました。

早く日本列島が梅雨明けしてほしいです。

 

さて。

明石洋子さんの「ありのままの子育て」という本を読みました。

 

明石さんの長男さんは重い自閉症と知的障害がありますが市職員として働いていらっしゃるとのこと。

 

最初に読んだときは、あまりにパワフル母ちゃんで「私にはこんなのできないよ」と思い途中でそっと本を閉じてしまいました。

 

やはり障害のある子を育てるには、かなりのパワーがいるのかと。

わたしにはそんなものはない、と。

救いがないように感じました。

 

しかし、また本棚で見つけて読み直してみると。

この方、とっても頭がいいんです。

なんというか、なんでこうなんだろうとかしっかり考えて、改善するアイデアを考えたり実行する。

発展的な考え方ができる方。

それが息子さんや地域の方に良い方向に導いている気がします。

 

そしてよく読むと意外とよく泣いていらっしゃる(笑)。

泣きながら、しっかりと自分の考えを周りの方に伝えていらっしゃる。

私も泣き虫で悔しいと涙が出るタイプなのですが(笑)。

泣きながらちゃんと批判ではなくこうしたい、こうしてほしいからお願いしたい、と伝えている。

震える声でもちゃんと伝えていて逃げていないしひねくれない。

そして何かあったらすぐに謝りに行く覚悟をしている。ほんとにすぐ謝りに行く。

それがすごいなと。

 

私はどうしても娘が外でギャーギャーいうと困ってしまって、できるだけおうちの中でそっと過ごしてほしいと思ってしまう方で。

これから小学校に上がったりしてお友達や周りの近所の親子とかかわるようになるのが怖いなという感じで。

自分があまり家によその子や親が来てほしくないタイプだったから。

でも娘はもしかしたら色んな子に来てほしいタイプかもしれない、なんかそんな気もする。

娘が来てほしくて、よその子も来たいと言ってくれるような時にはぜひ来てもらおうと思いました。この本を読んで。

やはり発達に難がある子は大人がいくら口で教えるよりも訓練を受けるよりも、同世代の子供たちの模倣から学ぶことが一番強いようだと書いてあったから。

 

特にうちは一人っ子なので、例えば下の子をまねしてとか上の子をまねてできるようになるということがありませんから。

 

ただ、この本を読んだ時も、案の定「なんで弟さんを生んだんだろう?」と探ってしまいました。

読んでみると明石さんの場合は長男さんが2歳の時に弟さんを出産。

長男さんは3歳までは大人しくて一人で黙々と遊ぶタイプだったようであまり手がかからなかったし多動が目立ち始めて診断を受けたのは下のお子さんが生まれた後だったのですね。

旦那さんも男を3人産んでほしいといっていて計画通りの妊娠だったとのこと。

 

確かにその状況であれば、私でも娘がそういう感じならもう一人と考えていたかもしれないなと。

 

明石さん親子にとって弟さんの存在はとても大きかったと書かれていてうらやましくなりましたが、やはりSNSなんかを見ていても下の子も障害があり兄弟で障害がある場合が多く。

 

明石さん自身がすばらしいお母さんなことは間違いないけれど、弟さんのことは奇跡だと思ってしまった。

 

明石さんは弟さんも障害があったとしてもなんとかうまく子育てをしていかれたと思うのですが。

 

私はそれは無理です。どうしても。

 

でも、明石さんの子育ての仕方は、とっても参考になって。

これからの娘の育て方も見直していこうと思いましたし、続編も買ってみようと思います。

 

そして実はうちの親戚にも発達障害の子がいることが分かりまして。

その子はかなり大きくなってから困り感が出てきたので療育とかはせずに成長しているのですが、母とその子のママが話すことがあったらしく。

 

母には「私はもう産まない」と話してあるので、そのことを母がそのママに言ったら「それもいいと思う、私も上の子がそうだったら下の子は躊躇したかもしれないし、実際に兄弟で障害が出ることが多いから」と言ってくださったようで。

 

ちょっとホッとしました。

 

療育のママ達はみなさん兄弟を設けていて。

こんな悩みは相談できなくて。

でも実際に障害のある子を育てて現在進行形で四苦八苦されている方が、障害児の一人っ子という選択を受け入れて下さって。

 

ちょっと救われました。

ずーっと、考えるんだろうな。このこと。

ただアラフォーなのでもう数年すれば考えなくて済むようになるのかもしれません。

その時は今度は罪悪感に変わっていくのかもしれません。

でも。

やっぱり私は、2人も娘のような大変な子を持つと自分が産後うつの状態を再発して壊れてしまうか、どちらかに手を挙げてしまうかもしれないと思ってしまうのです。

キャパが狭くてほんと娘には申し訳ないけれど。

娘を大事にしたいからこその選択です。

 

他のママは仕事をフルタイムでしながら複数の子供を育て、地域の当番もこなしとすごいですが、ご実家が同じ市内だったり両親と同居などといった助けもあるようです。

 

それぞれ大変さもあるでしょうが、本人の素質と環境も産む数を左右しているようにも感じます。私も恵まれている方かもしれませんが、やはりキャパは今でギリギリ。

 

生まれ変わったら、太陽のようなお母さんになって、たくさん子供を育ててバリバリ仕事もするようなスペックの高いママになれるかな(笑)。

今世ではとにかく娘の子育てを頑張りたい。

 

そうそう、娘、そろそろ5歳になります。

 

最近は夢を見たと話してくれるようになりました。

毎晩、星がキラキラと綺麗なのを見る夢なんだそうです(笑)。

「今日もお星さまがキラキラならいいなあ」といってかわいい顔で眠りにつくのを見るのはささやかな幸せです。

 

素敵な笑顔と持ち前のユニークさで、愛される子になってくれるといいなと思います。