地方のかたすみでちょっと想う~HSPな視点から~

結婚して西日本のまあまあ田舎に住み始めました。 マイペースに地方の片隅で日々育児をしながら家事をしながら、想うことを健忘録的にかいてみます。私は HSP(ハイリ―センシティブパーソン)。娘もHSCかと思ったらASDと。

発達障害の子の親は、24時間体制で365日、警備員をやっているようなもの。

最近、発達に課題を持つのかな?というお子さんの行方不明の事件が多々起こっており、うちも他人ごとではありません。

 

うちの子はASDですが、多動っぽさ(どちらかというと不注意ですが)もあります。

なによりワーキングメモリが弱く、さっき言いきかせたこともすぐ忘れがち。

 

こだわりが強く感覚過敏もあり、定型児よりも不快に思うことが多く。

気になることがあれば意識はそっちに集中してしまって、思い立ったが吉日といわんばかりに即座にそっちの方向に一直線。

 

それをこちらに向けるには、「さっき言ったよね」ではなく、繰り返し言い聞かせる、視覚でパッと次に何をするか分かるように、絵や言葉で示すようにしないといけない。

 

玄関を一人で出てしまった、という事件が時々ありますが、うちは6歳の時でもありました(庭に出てただけですが)。

小さい時だけのものではありません。

1人で出ても判断して危険を回避して帰ってくれる知恵が備わるまで、発達障がい児の親はずっと警備員のごとく監視しなければなりません。

例え夜でもです。

 

うちは私と娘が寝ますが、気を緩めると一人で娘が1階におりてることがあるので、気が抜けません。

出ようと思えば夜中でも外に出れてしまうので。

 

なので、ちょっとの物音でも目が覚める日々なのですが、まあ主人はガーガーいびきをかいていつも寝てますね。

 

娘を寝かしつけてと頼んでいても、旦那が先に寝入ってしまい、娘が一人で降りてくることも多々あります💦

 

発達障がい児を育てる上での疲れは、この「24時間365日、警備員をしないといけない」というのが大きいですね。

 

もちろん、癇癪への対応や、それを回避するための努力、偏食への対応、安全確保、医療へのアクセス、福祉や学校との調整など、やることは山ほどありますが、この「気を抜いたら子供が死ぬ」のがずーっと続くのがつらいです。

 

定型児さんは、年齢があがるとそこそこの危機回避とか安全確認の力がついていくと思うのですが(個人差はあるけど)、発達障害の子はほぼ本能的に動くので(笑)、いつもと違うとパニックになるし、思いついたら止められないし、そういうところを克服できる力がつくのが平均的な発達の子より時間がかかるんだと思うんです。

だから、それまでは、周囲の助けも得ながら親は耐えていくしかないのですが、この「気を抜いたら死」という切迫性を、例えば私の親でもなかなか理解してくれない。

 

一度娘を預けたことがあるのですが、案の定、嫌なことがあると玄関から出ていこうとしたそうで、高齢の親だけでは止めるのが大変だったと。

 

それ以来、やはり親もたよれないな、と思いました。

 

幼児のころなら、体も小さいし、行動範囲も狭いので高齢者でも簡単に押さえたり抱えたりできるけど、大きくなると意思も強いし、重たいし力が強いですしね・・・。

 

そしたら、もうこっちはメカとか使って、対処するしかないので、GPS用意したり、万一のために近所のママさんたちの連絡先も聞いておいたり、学校と仲良くしておいたりですよね(笑)・・・。

 

そのために、近所の子との交流も、子供会とかはちょっとの間だけでも参加させるようにしてるし(途中で離脱するとしても💦)、服という服には、保育園時代のように名前を書いておくようにしている。

 

聞いていなくても、「もしママとはぐれたらこうするんだよ」と一応言い聞かせている。(一度聞いたことは忘れない子なので、万一の時にもしかしたら思い出すかもしれないので)。

 

もう、やれる努力は全部しています。

 

正直、これだけやって何かあったらもう神様にお願いするしかないくらいです・・・。

 

だから、発達に課題があると思われる子がいなくなった事件で、親を責めないであげて欲しい。

 

いちいち表明しないけど、たぶん、できるだけのことをみなさんされていると思いますよ。

身を削って。一生懸命対応されていたはずです。

わたしは、そう思います。

 

そしてもしそんな迷子のお子さんをみつけたら、ぜひ前に行って、えがおで、大声ではなくやさしく「こまってる?」と聞いてあげるといいのではと思います。

「どうしたの?」ではなく「イエス・ノー」でこたえられる、短い言葉で聞いてあげる。

大声で叫ばれるとおびえてどこかにいってしまうかもしれないので、やさしく。

視線を合わせるのが苦手な子もいるので、合わなくても気にせず、ほっぺのあたりでもみながら話してやって。

触られるのが苦手な子もいるので、ギュッとしたりはせず、近くでみまもってあげる。

それで安全を確保して、警察に連絡、が良いと思います。

 

どうか、辛い事件が減りますように・・・。