地方のかたすみでちょっと想う~HSPな視点から~

結婚して西日本のまあまあ田舎に住み始めました。 マイペースに地方の片隅で日々育児をしながら家事をしながら、想うことを健忘録的にかいてみます。私は HSP(ハイリ―センシティブパーソン)。娘もHSCかと思ったらASDと。

高齢ドライバーの運転に想う ~地方の実態~

高齢ドライバーの事故が相次いでいるけど。

都市部の人にはわからないだろう地方の高齢者をとりまく実態をちょっとかいてみる。

 

私が住むエリアはド田舎でもないけどかろうじてJRが通る、バスは一日数本のエリア。

でもバスが少ないということは、必然的にみんな車が必須となる。

ほとんどの家が家族一人一台車を所有。

駅まで数キロあるので、中学生までは徒歩やチャリで通学できるけど、高校からはチャリでがんばって駅まで行くか、親の駅までの送迎がたより。

つまり、50代くらいまでは子供の送迎で車にのらないといけないということになる。

また70代でも働いている人が多く、仕事はみな車で出社。

つまり、運転免許を返納すれば仕事ができない。

安倍政権が求める「老後までに2000万」を実現するには(すでに老後に入っている人もふくめて)ずっと働くためにずっと免許がいるのだ。

ちなみに、日に数本しかないバスの始発は7時後半。

これでは登校や出社には間に合わない。

また自転車で行き来できるエリアにはあまり仕事がない。

(店もあまりない)

一番多いのは施設や病院の仕事とそこへの利用者の送迎ドライバーではないか。

どれも運転できなければ厳しい。

ということで、うちの近所では70代、80代でもぜんぜん運転している。

そしてとても怖い運転の多いこと。

多くが高齢者マークを付けているけど、本当に危ない。

ウインカーを出さずにいきなり曲がってくる、センターラインを越えている、いつとまるかわからないよろよろ運転。

 

でも、しかたがないんだ。

なんせ、離れたところに設置されているごみ捨て場にごみを出しに行くにも車がいるから。

 

せめてもう少しバスが走っていれば、本数が多ければと思う。

でも田舎の方って、みんな車だからバスを利用しない→だから本数が減る。

これは、行政とバス会社が共同でキャンペーンを打つしかないのではないかと思う。

免許返納者が増えればバスの本数を増やしますよ、というような。

社会実験としてやってみてからでもいいと思う。

バスの本数があれば、私も老後が安心。

でも私は運転に自信がないから早く返納して自転車やコミュニティタクシーなどを利用するようにするだろうけど。

働きつづけるにはやっぱ車が必要だな。(いまの在宅ワークの仕事が30年後ぐらいにのこっているとは考えられにくいし、ほかの仕事もできるようになっていたとしても。)

車乗り続けたい人は運転の自信を持っている人だと今日のワイドショーでいってたが、地方ではそういうわけではない。

運転免許を返納すると、引きこもらざるを得ない。

それは著しい喪失だ。

何かあったときにタクシーで病院にいこうにも、タクシー会社も台数もすくないからすぐきてくれるとはかぎらないし。

 

われわれ若い世代が助けてあげればいいのだろうけど、とてもかかえられる人口ピラミッドバランスではない。

高齢者が多すぎる、若者が少なすぎる。

 

だけど、高齢なのにちょっと不安に感じながらも運転を続けている方々にはいっておきたい。

人生の最後に人を傷つけないようにしたいですね、と。

そして、私ができるのは、近所であうご高齢の方と楽しく世間話をすることだ。

さみしくないように、運転できなくてもまあまあいいんじゃない、と思えるように。