最近、すてきな言葉を知りました。
「弱いままでいい。
強くなると、自分や他人の痛みに鈍感になる。
自分は強いと思うと、他人を攻撃してしまう。
優しさを無くしてしまう。
弱いままでいいんです。人間はもともと弱い。
弱いままで、助け合って生きていけばいいんです」
ざっと、こんな感じの言葉でした。
これは、いかりや長介さんが、ドラマの中でいったことらしいです。
グッときましたねー。
なぜなら、私は「産後、自分が強くなってしまった」とおもったから。
母は強しといいますが、障害児を育てていると、なおのこと強くなります。
理不尽なことをいわれても動じないとか、保育園や学校とも冷静にわたりあっていかなければならない。
攻撃をするのではないですが、「どーんと立っている力」みたいなのが、だんだんついてきます。
でも、もともと私は自分でいうのもなんですが、「弱い」人です。
やさしいやさしい、といわれてきました。
やさしさこそ、わたしの良さだったのかもしれない。
でも、強くあろうとすると、弱い自分を下へ下へと追いやろうとする。
でも根本的に「弱い性質」はそのままなんですね。
強く見せようとしてるけど、中身はチキン。
だから、疲れるんです。
本当に強い人は、強くあっても余力があったり、平静でいられます。
でも私は、強くあるべき時に強くすると、ものすごく消耗します。
本来、そんな余力はないからです。
訓練をして精神面を鍛えればいいのかもしれないけど、私は「精神的な弱さ」も特性だと思い始めました。
鍛えれば鍛えるほど、消耗しかしないから。
自身を持てる場面があれば、それは力になり、精神面もつよくしてくれるでしょう。
でも、むりやり精神面を鍛えるのは、無理は禁物です。
それをやるなら、まわりの支えとフォローや励ましが必須。
かなりいい状態でやるべきです。
すぐに強くならなくても、いいんじゃないでしょうか。
弱いときは、弱さも認めて。
徐々に、経験を積んで、強くなっていければ。
そして、強くなった時、他人を攻撃したり見下げたりしないようになりたい。
それをするってことは、ほんとの強さではないんですよね。
「見かけだけ」なんです。
自分の弱さを自覚する、みとめることで、無理のない人間関係ができるかと。
その方が、安定した「強さ」に近道になるような気がします。
絵本の「スイミー」みたいに。
弱くてちいさな魚も、みんなでうごけば大きな力になる。
「大きなつよい魚」じゃなくても、大丈夫。