地方のかたすみでちょっと想う~HSPな視点から~

結婚して西日本のまあまあ田舎に住み始めました。 マイペースに地方の片隅で日々育児をしながら家事をしながら、想うことを健忘録的にかいてみます。私は HSP(ハイリ―センシティブパーソン)。娘もHSCかと思ったらASDと。

内向的なママの生き方

今日は「内向的な女性がママとしてどう生きていくか」というおはなし。

 

 

私は内向的な方です。

大勢でいるより、一人でいる方が、エネルギーがたまるタイプ。

 

もともとそういう自分の内向性には気づいており、「まあそれでもいいや」と思って生きていました。

 

 

しかし。結婚した相手はなぜか外向型の男性( ´∀` )。

といっても、ウェイ系ではなく、落ち着いているけどよくよく話を聞くとめっちゃ外向型、という感じです。

外向型の定義は色々あると思いますが、私は「人とワイワイしたり、刺激を受ける方が、調子がでたり楽しく感じるタイプ」と思う。

一見静かな人でも、「たくさんの人の中で過ごすのが好き」という人はいるもので。

特に目立った発言を集団の中でしなくても、「誰とでも当たり障りなく話せたり盛り上がれる」タイプがいるのですね。主人と結婚して初めてしりました(笑)。

めっちゃバランスのいい気質ですよね!

 

そんなパートナーに少し影響を受け、結婚後は前よりは「外向的な人」への心の壁みたいなのは感じなくなりました。

外向的な人のことをよく知れて、全然理解できないな~という思いから、「ちょっと分かり合えるかも」と思えるように変わりました。

 

 

ただ産後、産んだ子供は、私と同じく繊細で内向的なタイプに見えていたんですが・・・5歳を過ぎた頃から、なんとなくわかってきたのは「この子は外向型でもありそうだ」ということ。

自閉スペクトラム症だと診断されていたし、集団から浮いていたので、「自閉というからには、一人が好きなのだろう」と思っていましたが、どうもそうではないのですね。

話せるようになって、走れるようになると、集団を嫌がるという感じはなくなりました。3歳くらいのときに集団活動を嫌がっていたのは、聴覚過敏のせいだったようで。

基本的に「人といるのが好き」なんです。

お友達とワイワイ遊ぶのも好き。話しかけられるのが嬉しい。

ただ、「家に帰れば、一人で黙々と何かつくったりするのが楽しいし、邪魔されたくない」感じ。

場所によって切り替えてるんですかね。園や学校ではみんなでワクワクたのしみたい!家に帰ったら、一人で没頭したい、みたいな。

いわゆる「両向的」なタイプなのでしょうか。

 

 

だから産後、特に子供が5歳以降くらいからは、外向的な夫の影響と、両向的な娘の影響で、私もがんばって他者としっかりコミュニケーションとって、ちょっと無理して外向的な人に会わせて過ごしてみよう、ということも増えました。

 

しかし、そうすればそうするほど、普通に1日過ごしただけで、ものすごい疲労感。

そして、なぜか自己否定感がフツフツと・・・。

「私は他の人みたいにタフにできない」「他のママたちみたいに、急に誘い合ってどこかに出かけたり、集団で何かするのが苦手なんて、私は変だよね」みたいに。

「話しかけてくれて、どんどん誘ってくれるのに、それを負担に感じるなんて、私ってやなやつ・・」とか。

私自身の中身は、生まれた時からその気質は全く変わっていないのに、外向的な人に合わせようとしただけで、これだけ自己評価が下がってしまう。

しかも自分では「無理をしているから、マイナスな考えになっている」と気づいていないんです。

「私が、不器用な自分に産後変わってしまった」と考えてしまうのが恐ろしいところ。

 

周りのママがみんなちゃんとできているように見えて、そこの輪についていけない自分は「ダメ」だと、自分でレッテルを貼っちゃったんですね・・・

(子供が発達障害だから、子供が普通にできないことが多く、そこで親としても劣等感を持ちがち、というのもあるかもしれませんが。)

まわりがあまりに当たり前にできていると、できない自分がおかしいと感じるものです・・・

 

 

でもね。考えてみたら、内向的な人は3割はいると言われているんですよね。

(中でも繊細な感覚をもった、刺激に敏感なHSP気質は2割といわれる)

単純に考えて、まわりの7割が外向的な人、という環境でいたら、「自分がおかしい」と思うのも、無理ないですよね。

実際には「おかしい」のではなく、「ちょっと少数派でめずらしい」程度なのですが。

「少ないから悪い」とかではなく、事実として少ないだけ。

 

 

だから、別に私が「自分は変だ」とか思う必要はないんですよ。

悪事を働いてるわけでもないのだし。

少数派なだけ。少数派だけど、決してレアとはいえないくらいの人数は、同じような内向的な人もいるんですから。その辺にたくさんいますもんね。

私が変なのではなく、外向的な人と生活を合わせると、ちょっと体調に合わなくなって心身に無理が出ちゃうよ、ってこと。

 

それに最近ようやく気付きました(笑)。

 

HSPな気質だとは自認していたんですけど。それでも無理を続けているとは自覚がなかったです。

 

たとえば、地域のママたちと、イベントで交流しないといけない時。

お祭りの準備とかで話し合う時も、ワ―!!とみんな口々に楽しく話し始めて、その流れにぜんぜん入れない私( ´∀` )。

入れないし発言もできないけど、聞いてはいるし、何か質問されたら答えてるので、まあ皆さん楽しく話し合えてればいいと思うんですが。

こういうとき、前の私なら「私って駄目なママ・・」としょげてた。

でも、ぜんぜんダメなママじゃないですよね・・子供のイベントのためにちゃんとミーティングに出て、えらいじゃないか✨( ´∀` )

 

学級懇談会とかでも、ママたちが何か決める時に、盛り上がって女子高ノリみたいに、ワー!ってなるときがあって。

それもまた気持ち的にはついていけないのだけど・・・

前なら「この輪についていけない私って、ほんと変人だ」なんて自己嫌悪してました。

でも今は「いやいや、こんなにぎやかなミーハーしてるノリについていけなくても、全然よくない?圧倒されてるだけだよね?ちゃんとその場にいて、にこにこしてるだけえらいわ!!」と思えます。

 

内向的だと、「楽しい」「嬉しい」と思う場面が、外向的な人たちとは、全く違ったりするんですよね。

だから、そこに仕方なくつきあうようなシーンも、結構出てくる。

でも、完全にそっちに合わせようとしなくても、疲れない程度に合わせればいいんですよね。

だって、そんなに楽しくないこともあるし・・・(コッソリ)。

逆に、外向的な人からみれば、何が楽しいんだろ?という楽しみ方をするのが、内向的な人であって(^^;)

そこに外向的な人が合わせてくれる必要も、まったくないわけです。

(図書館に一緒に行っても個々で本を借りて、別々にソファで読んでくつろぐとか。

お祭りは屋台で美味しいもの買って、にぎやかな群衆から少し離れたところにわざわざ移動して、静かなところでぼーっと雰囲気を楽しみながら過ごす、とか。)

 

無理のない範囲で、お互い一緒に楽しんで、そういう趣味とか過ごし方の感覚が合う人とだけ、多くいっしょにいてもいいし。

一緒にいなくてもいいし。(ずっと一緒につるむことが、心がつながっているとも限らない)

 

子どもの関係の集まりとかコミュニティだと、どうしても外向的な7割の人たちにママとしては合わせる必要があるけど。

だからって、積極的にそこにグイグイくいこまなくても、静かにそっとその場にいたり、役にたてそうな役をかって出て、こなすだけでもいいと思う。

 

別に、いつもいろんな家族で一緒にあちこち行くような、仲良しなママ仲間のいる人が優れているわけでも、正しいわけでもないですもんね。

あれは、彼女たちが「楽しいからやってる」だけで、その過ごし方が「息苦しい、つらい」と思うママが、マネする必要はないし。

気の合う人に誘われたら、行ってみればいいけど。

子ども同士が仲良しで、行ってもいいかなと思えばいけばいいし、断ることがあってもいいわけだし。

(ごめんね、子供はいきたがってるけど、わたし外出が続くと疲れてうごけなくなるの、また誘ってね、とか素直に全然言ってOKと思う。事実だから。誰のせいでもないし。)

 

内向的なママは、ほんとうに、自分がいいと思う過ごし方をしていいし、別にそれが変だってことはないですね。

 

あと、「一見活発で、ADHDでもあるけど、実は内向的で1人時間必須なの」という人もいるんですって。

「大人しいように見えるけど、人とワイワイするのが好きな外向的な気質」の人も結構周りにいますし。

 

にぎやか=外向的、ではないし。

静か=内向的、でもないんですね。

 

だから、パッと見で「あの人は外向的」「内向的」とか、わかるものでもないみたいです。

 

うちの子みたいに「外向的(両向的)な自閉症」もいますしね!

 

そういうふうに、ややこしいくらい色んな面をもつから、ヒトって面白いです。

 

もともと持って生まれた気質は、他人がどうこう変えることができないし。

自分でそんな部分を愛して、できる範囲で他者と交流しながら、気の合う仲間を見つけていくのが、人生のたのしみなのでしょう。

仕方なくつきあっていた人と、長年の友情につながることもある。

 

だから、私みたいな内向的なママは、子供をもった瞬間から「ママたちの集団」とかに入れられてしまいますが、あまりむりせず、自分を変だとも思わず、マイペースに過ごして生きていくのが一番いいと思いました。

そのうち、気の合う人と出会えるかもしれませんしね。

(私も、支援学級のママたちとは、なんとなく気があいます。

行事等で少人数でよく話す機会があるから、深く話せるからかも!)

 

中学生くらいになっていくと、親同士のつながりとかも徐々に薄くなっていきますし。

子どもが幼少期や小学校くらいまでが、ちょっとだけそういう時期なのかもしれません。

むりせず、自分らしく、子供を見守っていきたいですね。